ウォーターサーバーがあると、冷たい水や温かいお湯をいつでもすぐに使えて便利です。
一方で、初めて使う人にとっては、
「どうしてすぐに冷水やお湯が出るの?」
「サーバーの中に水を入れっぱなしでも衛生的?」
「掃除しないと雑菌が増える?」
「子どもが触っても大丈夫?」
など、気になることも多いのではないでしょうか。
ウォーターサーバーは難しい仕組みの機械ではありませんが、安全・衛生的に使うためには、いくつか知っておきたいポイントがあります。
この記事では、ウォーターサーバーの基本的な仕組みから種類ごとの違い、掃除方法、設置場所、子どもがいる家庭での注意点まで、初めての人にもわかりやすく解説します。
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ウォーターサーバーはどんな仕組みで水が出る?
ウォーターサーバーは簡単にいうと、サーバー内部に取り込んだ水を冷やしたり温めたりし、必要なときにすぐ使える状態にしておく機械です。
一般的には、次のような流れで水が出てきます。
水をサーバーに供給する
↓
内部のタンクに水が入る
↓
冷却装置やヒーターで水温を調節する
↓
レバーやボタンを操作すると水が出る
つまり、使うたびにその場で水を冷やしたり沸かしたりしているわけではありません。
あらかじめサーバー内部で冷水や温水を用意しているため、ボタンを押せばすぐに使えるのです。
冷たい水がすぐ出る仕組み
多くのウォーターサーバーには冷水用のタンクがあり、内部の冷却装置によって一定の温度まで水を冷やしています。
そのため、冷蔵庫でペットボトルを冷やしておかなくても、飲みたいときにすぐ冷たい水を使えます。
具体的な冷水温度は製品によって異なります。
お湯がすぐ出る仕組み
温水についても同じように、サーバー内部の温水タンクで水をあらかじめ加熱しています。
そのため、お湯を使うたびにケトルで沸かす必要がありません。
コーヒーやお茶、インスタント食品などに使いやすいのがメリットです。
ただし、温水温度は機種によって異なり、必ずしも沸騰したお湯が出るわけではありません。
赤ちゃんのミルクなど特定の用途に使用する場合は、利用している機種の温度を確認しましょう。
ウォーターサーバーにはどんな種類がある?
ウォーターサーバーは、どこから水を供給するかによって大きく仕組みが異なります。
代表的なのは、
- 宅配水タイプ
- 水道水補充タイプ
- 水道直結タイプ
の3種類です。
宅配水タイプ
宅配水タイプは、メーカーなどから届けられる専用ボトルやパックをサーバーにセットして使います。
天然水やRO水などが入った容器を定期的に交換する仕組みです。
自宅の水道水を使用しないため、水の種類や味にこだわりたい人にも選ばれています。
一方で、ボトルの交換や保管が必要になる点は知っておきたいところです。
水道水補充タイプ
水道水補充タイプは、自分で水道水を給水タンクに入れて使うウォーターサーバーです。
サーバー内部のフィルターで水道水をろ過してから、冷水や温水として使用します。
宅配ボトルを受け取る必要がなく、使いたい量だけ水道水を補充できるのが特徴です。
ただし、給水タンクに直接水を入れるため、タンクの定期的なお手入れが重要になります。
水道直結タイプ
水道直結タイプは、水道管とウォーターサーバーをつないで使用します。
水道から自動で水が供給されるため、自分でボトルを交換したり、水を補充したりする必要がありません。
給水の手間を減らしたい人には便利ですが、設置工事が必要になる場合があります。
ウォーターサーバーの水は衛生的?
ウォーターサーバーを使ううえで、特に気になるのが衛生面ではないでしょうか。
「サーバーの中にずっと水が入っていて大丈夫なの?」
と不安になる人もいるでしょう。
多くのウォーターサーバーには、衛生状態を保つためのさまざまな仕組みが採用されています。
たとえば、
- 外気が入りにくい構造
- UVライトによる除菌機能
- 加熱によるクリーニング機能
- 空気をろ過するフィルター
などです。
ただし、こうした機能が付いているからといって、何もしなくてもずっと清潔に使えるわけではありません。
ウォーターサーバーを衛生的に使い続けるためには、利用者自身が触れる場所を定期的に掃除することも大切です。
ウォーターサーバーで汚れやすい場所は?
特に注意したいのは、外気や人の手に触れやすい場所です。
代表的なのは、
出水口
水受けトレー
ボトルの差込口
給水タンク
本体表面
などです。
サーバー内部はメーカー側で衛生管理しやすい構造になっていても、外側の部分は日常生活の中で汚れていきます。
特に出水口は、水を注ぐときにコップや手が触れたり、水滴が残ったりしやすいため注意しましょう。
安全・衛生的に使うために掃除したい場所
ウォーターサーバーのお手入れというと面倒に感じるかもしれませんが、自分で掃除する場所はそれほど多くありません。
基本的には「汚れやすい場所をこまめに清潔にする」と考えておけば大丈夫です。
出水口
水やお湯が出てくる部分です。
口元に近い場所でもあるため、汚れが付着したままにならないよう定期的に確認しましょう。
清潔な布やキッチンペーパーなどを使い、メーカーが案内している方法に従って掃除します。
水受けトレー
コップからこぼれた水などを受け止める部分です。
水がたまったままになると汚れやすいため、こまめに水を捨てて洗いましょう。
取り外せるタイプであれば、洗ったあとにしっかり乾かしてから戻します。
ボトルの差込口
宅配水タイプでは、ボトルを交換するときに差込口が外気に触れる場合があります。
ボトル交換のタイミングで周辺の汚れを確認しておくと安心です。
給水タンク
水道水を自分で補充するタイプでは、給水タンクのお手入れが特に重要です。
長期間洗わずに使い続けるのではなく、メーカーが指定している頻度や方法で洗浄しましょう。
本体周辺
ウォーターサーバー本体にも、ほこりや水滴が付着します。
特に本体背面などにほこりがたまると、放熱しにくくなる場合があります。
定期的に本体周辺も確認しましょう。
掃除はどのくらいの頻度ですればいい?
掃除の頻度は製品によって異なるため、基本的には取扱説明書やメーカーの案内を優先してください。
そのうえで、日常的には、
水がこぼれたら拭く
トレーが汚れたら洗う
出水口の汚れを定期的に確認する
くらいの感覚で管理すると続けやすくなります。
「毎日すべてを分解して掃除しないと危険」というわけではありません。
目に見える部分を清潔に保ちながら、メーカー推奨のお手入れを守ることが基本です。
子どもがいる家庭で気をつけたいこと
小さな子どもがいる家庭では、衛生面だけでなく温水によるやけどにも注意が必要です。
ウォーターサーバーによっては高温のお湯が出るため、子どもが自分で操作すると事故につながる可能性があります。
チャイルドロックを利用する
子どもがいる家庭では、温水部分のチャイルドロックを有効にしておきましょう。
機種によっては、
- ボタンを長押しする
- 2つの操作を同時に行う
- ロック解除レバーを操作する
など、簡単にはお湯が出ない仕組みになっています。
ただし、チャイルドロックが付いているからといって完全に安心とは限りません。
子どもの成長によっては操作方法を覚える可能性もあるため、設置場所も含めて考えることが大切です。
電源コードにも注意する
子どもが電源コードを引っ張ったり、本体につかまったりすると、転倒につながることがあります。
本体がぐらつかない場所に設置し、コードにも触れにくい状態にしておきましょう。
ウォーターサーバーはどこに置くのが安全?
ウォーターサーバーは、空いている場所ならどこに置いてもいいわけではありません。
安全性と使いやすさの両方を考えて設置場所を決めましょう。
平らで安定した場所に置く
傾いた場所や不安定な台の上に置くと、本体が転倒する可能性があります。
基本的には、平らで安定した床に設置します。
直射日光を避ける
直射日光が長時間当たる場所や、極端に暑くなる場所は避けたほうが安心です。
キッチンに置く場合も、コンロのすぐ近くなど高温になりやすい場所は避けましょう。
壁との間隔を確認する
機種によっては、本体の背面や側面から熱を逃がしています。
壁にぴったり付けると放熱しにくくなる場合があるため、メーカーが指定する設置スペースを確保しましょう。
水がかかりやすい場所を避ける
ウォーターサーバーは電化製品です。
シンクのすぐそばなど、コンセントや本体に大量の水がかかる可能性がある場所は避けましょう。
設置場所に迷ったら、
「水をよく使う場所」+「掃除しやすい場所」+「安全に置ける場所」
という3つの条件で考えると選びやすくなります。
ウォーターサーバーの電源は切ってもいい?
「夜は使わないから電源を切ったほうが節電になるのでは?」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、自己判断で頻繁に電源を切るのは避けたほうが安心です。
ウォーターサーバーは、冷水や温水の温度を維持するために電気を使用しています。
また、機種によっては加熱やUVライトなどを利用した衛生機能が動いている場合もあります。
そのため、基本的にはメーカーが常時通電を案内している場合は、電源を入れたまま使用しましょう。
節電したい場合は、電源そのものを切るのではなく、省エネモードやエコモードが搭載されている機種なら、その機能を利用する方法があります。
数日使わないときはどうする?
旅行や出張などで数日家を空ける場合、
「水を全部抜いたほうがいい?」
「電源を切ったほうがいい?」
と迷うことがあります。
対応方法はウォーターサーバーによって異なります。
短期間であれば、電源を入れたままにすることを推奨している製品もあります。
一方、長期間使用しない場合は、水抜きなどの作業が必要になるケースもあります。
そのため、長期間家を空ける場合は自己判断せず、利用しているメーカーの取扱説明書を確認しましょう。
再び使い始める際にも、メーカー指定の方法で水を入れ替えたり、必要なクリーニングを行ったりすると安心です。
水を入れたまま長期間放置しても大丈夫?
ウォーターサーバーの水を長期間まったく使わずに放置するのはおすすめできません。
特に一度開封した水や、給水タンクに入れた水については、メーカーが推奨する使用期間を守りましょう。
宅配水の場合も、未開封の水とサーバーにセットしたあとの水では扱いが異なる場合があります。
「何日なら絶対に大丈夫」と一律に判断するのではなく、使用している製品の案内に従うことが大切です。
停電したときもウォーターサーバーは使える?
停電すると、基本的には水を冷やしたり温めたりする機能は停止します。
ただし、水そのものを出せるかどうかは製品によって異なります。
宅配水タイプの場合
電気を使わずにレバー操作などで水を出せるタイプであれば、停電時でも常温の水を利用できる場合があります。
そのため、未開封のボトルを一定量ストックしておけば、災害時の飲料水として役立つ可能性があります。
ただし、すべてのウォーターサーバーが停電時に出水できるわけではありません。
事前に使用している機種の仕様を確認しておきましょう。
浄水型の場合
水道水を利用する浄水型の場合、断水すると基本的に新しい水を補給できません。
そのため、ウォーターサーバーだけを災害時の飲料水対策にするのではなく、別途飲料水を備蓄しておくと安心です。
ウォーターサーバーを安全に使う6つのポイント
ウォーターサーバーを安全・衛生的に使用するために、特に意識しておきたいポイントを最後に整理します。
1.安定した場所に設置する
傾いた床や不安定な台を避け、メーカーが案内する設置条件を守りましょう。
2.出水口や水受けトレーを清潔にする
外気や人の手に触れやすい場所は汚れやすいため、定期的に確認します。
3.水を長期間放置しない
セットした水や給水タンクの水は、メーカーが案内する期間を目安に使用しましょう。
4.温水のチャイルドロックを使う
小さな子どもがいる家庭では、温水によるやけど対策が重要です。
5.メーカー推奨のお手入れを守る
ウォーターサーバーによって構造やメンテナンス方法は異なります。
掃除方法や交換部品については、取扱説明書を確認しましょう。
6.長期間使わないときは説明書を確認する
長期間の不在時に電源を切るべきか、水抜きが必要かは機種によって異なります。
自己判断せずメーカーの案内に従うのが安心です。
まとめ|仕組みを知ればウォーターサーバーは難しくない
ウォーターサーバーは、内部のタンクで水を冷やしたり温めたりし、必要なときにすぐ使えるようにした機器です。
宅配水タイプや浄水型などによって水の供給方法は違いますが、基本的な使い方はそれほど難しくありません。
一方で、衛生的・安全に使い続けるためには、
出水口や水受けトレーを清潔にすること、適切な場所に設置すること、チャイルドロックを活用すること、メーカー指定のお手入れを守ること
が大切です。
特に「電源を切っていいのか」「水は何日まで使えるのか」「長期間使わない場合はどうするのか」といった細かな対応は、製品によって異なります。
わからないときは無理に自己判断せず、取扱説明書やメーカー公式の案内を確認しましょう。
仕組みと基本的な注意点を知っておけば、ウォーターサーバーは毎日の飲み水や料理、温かい飲み物などに便利に活用できます。